「4GBで十分でしょ」が一番高くつく

バニラのマルチサーバーなら、4GBあれば数人で快適に遊べます。 その感覚でPixelmonサーバーを立てると、こうなりがちです。

  • ワールド生成とログインだけで数分待たされる
  • 遊び始めて数十分でカクつき(GC停止)が頻発する
  • 人が増えた途端にクラッシュ→建てたワールドごと立て直し

一度みんなで遊び始めたワールドを「スペック不足なので作り直します」と 言うのはつらいものです。最初のプラン選びで、その損失は避けられます。

筆者はConoHa VPS上で自作MODを含む大型MODサーバーを運用していますが、 大型MOD環境のメモリはバニラとは別物と考えるべきです。 この記事では「なぜPixelmonは重いのか」から人数別の目安までを整理します。

Pixelmonが重い3つの理由

1. 野生ポケモン=常時大量のエンティティ

Pixelmonのワールドでは、プレイヤーの周囲に野生ポケモンが絶えずスポーンします。 1体1体が種族・レベル・個体値などのデータを持ち、AIで動き回る「エンティティ」です。 バニラの動物や敵mobよりも1体あたりの情報量が多く、 それが常に数十体単位でワールドに存在するため、tick処理(サーバーの1秒20回の更新)の 負荷が大きくなります。

2. 数百種の独自3Dモデルとアセット

Pixelmonはポケモンごとに独自の3Dモデル・アニメーション・テクスチャを持ちます。 数百種類分のアセットを読み込むため、起動時点でのメモリ消費がバニラより大幅に大きく、 起動時間も長くなります。「起動できるか」の下限ラインが高いのはこのためです。

3. 追加のワールド生成と同期データ

ポケモンセンターなどの構造物、専用ブロック、アイテム類がワールド生成に追加され、 新規チャンク生成時の負荷と、クライアントへ送るデータ量が増えます。 探索中心の遊び方(新チャンクを開き続ける)だと、この負荷が効いてきます。

メモリ帯別に何が起きるか(コミュニティ目安)

Pixelmon公式Wikiのサーバーパフォーマンスガイドでは、 最低ラインは6GB前後、小規模サーバーの標準は8GBとされています。 また「メモリは多いほど良いわけではなく、16GBを超える割り当ては Javaのガベージコレクション(不要メモリの掃除処理)をかえって悪化させる」 とも明記されています。

メモリ 挙動の目安 判定
2GB 起動自体が不安定 不可
4GB 起動はするが余裕なし 非推奨
6GB コミュニティの最低ライン 最低限
8GB 小規模〜10人前後の標準 推奨
16GB超 GC悪化で逆効果の場合も 上級者向け

出典: Pixelmon公式Wiki Server performance guide(2026-08-22閲覧)

**各メモリ帯での実測値は後日追加します。**現時点では上記はあくまで コミュニティの一般的な目安であり、当サイトの実測に基づく判定ではありません。

人数別の推奨メモリ(目安)

Pixelmonサーバーの人数別推奨メモリ(コミュニティ目安)

Pixelmon公式Wiki Server performance guide等のコミュニティ目安(2026-08-22時点)。自鯖実測値は計測後に追記

データ表で見る
項目GB備考
1〜3人6最低ライン。快適さは8GB
4〜10人8標準的な推奨帯
10人以上128〜16GBで様子見。16GB超は非推奨

海外のホスティング事業者のガイドでは「ごく少人数なら4GBから」とする記載もありますが、 公式Wikiの最低ライン(6GB)を下回るプランは、当サイトとしては勧めません。 遊び方(全員で探索するか、拠点に集まるか)でも負荷は大きく変わるため、 この帯の実測比較こそ当サイトで検証予定の本丸です。

結論: 8GBにしておくのが結局いちばん安い

8GBメモリのVPSの相場は、通常価格ではシンVPSが月8,083円(1ヶ月契約)、 さくらのVPSが月7,040円(いずれも2026-08-22時点)。 一方、ゲーム特化のConoHa for GAMEは長期割引パスで**月2,283円〜**です(2026-08-22時点)。

8GBメモリVPSの月額比較

各社公式サイトの公表価格(2026-08-22時点)。キャンペーン・割引は変動するため申込時に要確認

データ表で見る
項目円/月備考
ConoHa for GAME2283長期割引パス適用時
シンVPS312836ヶ月長期割引時(1ヶ月契約は8,083円)
さくらのVPS7040石狩リージョン定価

ConoHaの4GB(1,183円〜・2026-08-22時点)との差額は月1,100円。 4人で割れば1人あたり月275円の上乗せで、 「最低ライン未満で立て直し」のリスクを丸ごと回避できます。 迷ったらConoHa for GAMEの8GB——これがこの記事の結論です。

当サイトの実測予定(spark)

以下をsparkプロファイラで計測し、この記事に**自鯖実測値(緑のグラフ)**として追記します。

  • 無人時・2人時・4人時のTPS/MSPT(メモリ帯別)
  • 起動直後と数時間稼働後のメモリ実使用量
  • ワールド内エンティティ数の推移(スポーン設定デフォルト時)
  • GC停止時間の頻度と長さ(体感カクつきとの対応)

計測完了までは、この記事の数値はすべて出典付きの目安として扱ってください。

スペックが決まったら、次は実際に立てる番です。 サーバー構築の手順はForgeサーバーの立て方で解説しています。 MODサーバー全般のメモリの考え方は MODサーバーに必要なメモリ量、 すでに重さに悩んでいる場合は MODサーバーが重いときの対処法へどうぞ。